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 4年生は環境学習で「新潟水俣病」の学習をしています。今日は外部講師として新潟水俣病の未認定患者の認定を求めて運動を展開してこられた旗野様をお迎えしました。旗野様からは『阿賀のお地蔵さん』の読み聞かせをしていただき、最後に子どもたちが抱いた水俣病に関する質問にお答えいただきました。「旗野さんは水俣病にかかったのですか?」「水俣病の患者さんは何人いるのですか?」「水俣病で亡くなった方は何人ですか?」「水俣病の原因である水銀がどれだけ体に入ると危険なのですか?」「水俣病で亡くなった人間以外の生き物はいますか?」「水俣病の名前の由来は?」「水俣病はコロナのようにうつるのですか?」などなど。旗野様からは「いい質問だね」「するどいね」「数字に関することは自分でも調べて」「今でも分からないことが多いので、これからのあなたたちが調べてください」と、賞賛やアドバイス、未来への希望や期待なども交えて、丁寧にそして分かりやすく教えていただきました。私も参観しましたが、今年の子どもたちは、水俣病を自分事としてとらえていて、未だに解決していないことに怒っている感じがしました。そのことをお伝えすると「いい子どもたちですね」とにっこり褒めてくださいました。

 今日は『ごんぎつね』にちなんだ献立です。「村松の栗おこわ」「いわしのしょうが煮」「きのこ汁」「ちぐさあえ」「牛乳」です。いわしのしょうが煮は「照り」が美しく、骨も柔らかくて、子どもたちがかぶりついて食べられていいなと思いました。栗おこわは、もち米がモチモチに炊き込まれていて、栗も大きくてホクホクしていておいしかったです。きのこ汁は「鶏肉、あぶらあげ、大根、しめじ、なめこ、長ネギ」の組み合わせがとてもおいしくて、子どもたちが並んでおかわりする姿が目に浮かびました。ちぐさあえは小松菜の緑とにんじんの朱色がきれいで、ほんのり甘くておいしいです。読書週間コラボ給食は明日まで続きます。

 1年生が道徳の授業を公開しました。指導者は市教委指導主事の浅間先生です。「いのちのアサガオ」のお話とお母さんからの手紙、追加資料として、あるお母さんの出産シーンを子どもたちに提示し、「命の大切さ」「命の重さ」「命は自分だけのものではないこと」をあらためて認識してほしいと願い授業を組み立てていました。子どもたちは「いのちのアサガオ」を読む担任を食い入るように見つめ、お話の世界に入り込みました。「どうして死んじゃったの?」「かわいそう」とつぶやく子どもたち。出産シーンの動画に対しては「お母さん苦しそう」「赤ちゃんに血がついてる」とつぶやき、無事に生まれたのが分かると自然に拍手が湧き起こりました。担任の問いかけに一生懸命考えて答え、自分の考えや思いを伝える子どもたちの姿が大変立派でした。浅間先生からは「子どもの発言は、すべての思いを表現できていないことが多いので、教師が【問い返す】ことが深い学びにつながっていく。道徳においては【問い返し】がとても重要」「経験も考えていることもすべて異なる32人の子どもたちが、担任の細やかな配慮によって集中して取り組んでいた」と教え、褒めていただきました。今後もお母さんのメッセージにあるように「精一杯生きていってほしい」という言葉の意味を考え実践させたいと思いました。