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 明治時代の機械化された金鉱石の採掘事業跡です。バスガイドさんに、「天空の城ラピュタに出てくるような景色だからよく見てきてね」と言われ、集合写真も撮りました。遺跡前がきれいな芝生がしかれ、自由に出入りできるようになっています。思いっきり走ったり、でんぐり返りをしている子もいました。中には遺跡よりも、草の中の昆虫探しに夢中になっている子もいました。

 佐渡に着いて、まずは朱鷺の見学です。他に修学旅行に来ている学校がいないので、ゆっくり見学できました。「説明書き」をじっくり読んでメモしたり、赤ちゃん朱鷺を望遠レンズでのぞいたりできました。「オスとメスの見分け方は?」と率先して質問する子もいました。施設を出て今、佐渡金山に向かっていますが、なんと野生の朱鷺を何羽も見ることができ、バスガイドさんに「珍しい、ラッキーですよ」と言われています。子どもたちは、いまいちこのすごさが理解できないようです。これがジェネレーションギャップなんですね。

 全く揺れないので、いや揺れに強いのかもしれませんが、誰一人青白い顔で船酔いに苦しんでいる子がいません。みんな元気に「おにぎり弁当」を楽しんでいます。緑茶のパックを初めて飲んだのか「にがっ!」と驚いている子がいました。何でも経験です。外を眺めると佐渡が近づいてきました。青空も出ています。ワクワク!

 今日のカーフェリーは全く揺れません。すばらしい凪です。時々、子ども達は両サイドのデッキに出て「トビウオいないかな」「イルカが見れるかな」と海面をじっと観察したり、甲板に出てずっとついて飛んでくるカモメに手を振ったりきれいな景色を眺めたり、船内では仲間でカードゲームをしたりして、思い思いの過ごし方をして旅を満喫しています。

 バスに酔う子もおらず、みんな元気に佐渡汽船に到着しました。まずは甲板で1枚目の集合写真を撮り、飛び交うたくさんのカモメに挨拶です。曇り空で涼しくて気持ちがいいです。「ドラ」の音が聞こえてきました。まもなく出港します。

 子どもたちが待ちに待った修学旅行が始まりました。バスの中では、昨日よく眠れなかった、という声も聞こえます。興奮して気持ちが高ぶったのでしょう。バスの中はいつもより豪華で、天井にライトがついています。酔いやすい子が多いので、まずは佐渡汽船まで元気に過ごしてほしいです。

 今日の給食は「七夕献立」です。メニューは「ご飯」「星のハンバーグ」「七夕汁」「星の子チーズサラダ」「七夕ゼリー」「牛乳」です。ご飯と牛乳以外、すべてに「星」が入っていてびっくり。星形のハンバーグはやわらかくて、甘いトマトソースがかかっています。夏ばて対策で、にんにくと生姜も入っています。お汁には天の川に模したたくさんのソーメンと、千切りのたけのこ、星形のかまぼこ、輪切りにすると星形になるオクラなどが入っています。ソーメンのツルツル感とたけのこのザクザク感が楽しいです。サラダにも、2色の星形ミニチーズが入っています。さっぱりした野菜と濃厚なチーズがよくあいます。ゼリーは甘い果汁を楽しみながら、透明感から涼を感じ取ってくれたらなと思います。

 令和6年度の研究主題は「互いに高め合い主体的に学ぶ子の育成(2年次)」です。変化が激しく、未来予測が困難な時代です。この子たちの目の前に様々な問題や課題が立ちはだかっても、主体的に、そして対話を通して、最適解を導き出して切り抜けなければなりません。そんな子どもたちに必要になる資質・能力を育むべく、愛宕小学校も授業改善に力を注いでいきます。今年は、国や県、市が推奨する「主体的・対話的で深い学び」「ICT機器の有効活用」の具現化、そして授業の中での「協働的な学び」と「個別最適な学び」の融合を目指します。まずは、研究主任が師範授業を見せ、その後の協議会で、今年度目指す授業を職員全員で共通理解しました。今後、他の教員も指導案検討、授業公開、協議会を積み重ね、授業改善を図っていきます。

 予定通り、午後3時30分に学校に到着しました。バスから降りてきた子どもたちの顔からは、さすがに疲労の色が見えました。初めての集団宿泊体験です。夜あまり眠ることができなかった子もいたはずです。でも、引率した職員からは「困ったらすぐ大人に頼らず、しおりで調べたり、仲間に相談したりすること」「様々な活動を通して、仲の良さが伝わってきたこと」「大勢が気持ちよく生活するためには、我がままを言わずに、がまんすることも大事。それができていた」などと褒めてもらいました。

 さあ、家に帰るまでが自然体験教室です。家に帰ったら、ゆっくりお風呂に入って、たくさんお家の人に思い出を報告し、たっぷり寝て、体力を回復させてほしいと思います。以上で自然体験教室についての配信を終了します。