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 本日最後の見学場所です。ここは活動班ごとに自分たちのペースで見て回ります。「説明書き」をゆっくり読みながら、人形達の作業や台詞の意味を理解しながら55分かけてゆっくり見学できました。歩き疲れた子ども達ですが、宿に向かうことをガイドさんから告げられると大喜びしています。

 施設の方の質問「ここは、何をしていた所でしょう?」、子どものリアクション「警察!」というやりとりから見学、体験がスタートしました。ここは、市役所、裁判所、金銀の管理、小判作りも行っていたそうです。畳部屋の一団高くなっている所から、お奉行様に「頭が高い」と言われ、家臣が「ははあ」と頭を下げる体験や、おしらすで裁きを受ける体験もしてきました。石がごろごろ転がる上にむしろが敷いてあるだけの所に順番に座り正座してみました。「歩くだけで足裏が痛い」と言う子もいました。

 相川のきらりうむ佐渡に着きました。佐渡が金山として開発される歴史を映像で分かりやすく教えてくれます。金鉱石を見つけるところから、手彫りと石うすで金銀をより分ける作業から、明治に入って機械化されていくまでの流れを学習しました。子ども達は4つの部屋を順番に回り、真剣に映像を見ていました。

 明治時代の機械化された金鉱石の採掘事業跡です。バスガイドさんに、「天空の城ラピュタに出てくるような景色だからよく見てきてね」と言われ、集合写真も撮りました。遺跡前がきれいな芝生がしかれ、自由に出入りできるようになっています。思いっきり走ったり、でんぐり返りをしている子もいました。中には遺跡よりも、草の中の昆虫探しに夢中になっている子もいました。

 佐渡に着いて、まずは朱鷺の見学です。他に修学旅行に来ている学校がいないので、ゆっくり見学できました。「説明書き」をじっくり読んでメモしたり、赤ちゃん朱鷺を望遠レンズでのぞいたりできました。「オスとメスの見分け方は?」と率先して質問する子もいました。施設を出て今、佐渡金山に向かっていますが、なんと野生の朱鷺を何羽も見ることができ、バスガイドさんに「珍しい、ラッキーですよ」と言われています。子どもたちは、いまいちこのすごさが理解できないようです。これがジェネレーションギャップなんですね。

 全く揺れないので、いや揺れに強いのかもしれませんが、誰一人青白い顔で船酔いに苦しんでいる子がいません。みんな元気に「おにぎり弁当」を楽しんでいます。緑茶のパックを初めて飲んだのか「にがっ!」と驚いている子がいました。何でも経験です。外を眺めると佐渡が近づいてきました。青空も出ています。ワクワク!

 今日のカーフェリーは全く揺れません。すばらしい凪です。時々、子ども達は両サイドのデッキに出て「トビウオいないかな」「イルカが見れるかな」と海面をじっと観察したり、甲板に出てずっとついて飛んでくるカモメに手を振ったりきれいな景色を眺めたり、船内では仲間でカードゲームをしたりして、思い思いの過ごし方をして旅を満喫しています。

 バスに酔う子もおらず、みんな元気に佐渡汽船に到着しました。まずは甲板で1枚目の集合写真を撮り、飛び交うたくさんのカモメに挨拶です。曇り空で涼しくて気持ちがいいです。「ドラ」の音が聞こえてきました。まもなく出港します。

 子どもたちが待ちに待った修学旅行が始まりました。バスの中では、昨日よく眠れなかった、という声も聞こえます。興奮して気持ちが高ぶったのでしょう。バスの中はいつもより豪華で、天井にライトがついています。酔いやすい子が多いので、まずは佐渡汽船まで元気に過ごしてほしいです。

 今日の給食は「七夕献立」です。メニューは「ご飯」「星のハンバーグ」「七夕汁」「星の子チーズサラダ」「七夕ゼリー」「牛乳」です。ご飯と牛乳以外、すべてに「星」が入っていてびっくり。星形のハンバーグはやわらかくて、甘いトマトソースがかかっています。夏ばて対策で、にんにくと生姜も入っています。お汁には天の川に模したたくさんのソーメンと、千切りのたけのこ、星形のかまぼこ、輪切りにすると星形になるオクラなどが入っています。ソーメンのツルツル感とたけのこのザクザク感が楽しいです。サラダにも、2色の星形ミニチーズが入っています。さっぱりした野菜と濃厚なチーズがよくあいます。ゼリーは甘い果汁を楽しみながら、透明感から涼を感じ取ってくれたらなと思います。